当社の役割

高度な生産技術を確立した鉄骨製作工場として、国土交通大臣認可の厳しい審査・評価基準をクリアし、Hグレードを取得しています。加工される鉄骨の信頼度が国に認められた工場として、高いレベルで品質を確保した鉄骨を提供し、安心・安全な建物の建設を支えます。

建設工事の流れ

国土交通大臣認可 Hグレード

グレード制度は、国土交通大臣の認可を得た評価基準に基づき公正・厳正な評価を行い、5グレード(S、H、M、R、J)に区分し認定をうける制度のことです。

各工程のご紹介

  1. 積算

    Hグレードの認定工場として、建設会社から依頼を受け、建設工事で使用する鉄骨の見積書を提出します。設計図を基に建設に必要となる部材を拾い、鉄骨の重量と加工費を積算。金額が合意に達すれば契約し、受注が成立します。

  2. 資材調達

    建設資材の鋼材は価格変動が大きいため、日々動向を見つめ、少しでも安く購入できるタイミングを判断します。世界的な社会情勢を把握するとともに、メーカーや商社とのコミュニケーションを密にして情報収集し、必要な鋼材を低コストで調達することに努力を重ねています。

  3. 設計

    建物の設計図書を基にCADで鉄骨の工作図を作成します。工作図は、鉄骨の材質、部材の寸法、加工法、組み立て方など、鉄骨製作に必要な情報が詳細に書き込まれた指示書です。製作現場と連携を取った工作図の設計により、安定した品質で効率よい鉄骨製作を支えます。

  4. 一次加工

    鋼材を組み立てる前工程として、部材を原寸に切断し、孔あけ加工を行います。設計部門で作成した工作図をデータ変換し、工場の機械と連動させた自動化システムにより、製品の精度を確保。現場で作業員がデータ入力する手間もなく、効率的な加工を実現しています。

  5. 組立

    図面に沿って鋼材を組み立てます。組み立て前に必要なケガキ作業は、最新の設備を導入し、組み付ける位置や部材を自動でマーキング。現場の負担を減らす自動ケガキシステムによって、早く、正確にマーキングできるようになり、組み立ての精度が向上しています。

  6. 溶接

    鋼材接合部の溶接を行います。形状によって2種類の溶接ロボットを使い分け、接合部の強度・品質を確保しています。完全溶け込み溶接のために行う開先加工も自動で感知し、長時間連続した溶接も可能です。建物の構造によって人の手で溶接する場合もあります。

  7. 塗装

    鉄の弱点であるサビの発生を防ぐため、出来上がった鉄骨にサビ止め塗装を行います。塗装・仕上げのオーダーに対応できるのも、広大なストックヤードがあればこそのこと。建物外観の塗装を要望する場合は、施工現場で仕上げのカラー塗装も可能です。

  8. 検査

    製品化された鉄骨は、社内で品質検査を行います。図面通りの寸法になっているか、適切に溶接されているかをチェックし、基準に達したものだけを出荷します。特に溶接部は鉄骨の安全性にかかわるため、外観検査と超音波探傷検査で空洞や欠陥の有無を慎重に確認しています。

  9. 出荷

    鉄骨の出荷は建設工事の進捗に合わせ、計画的に行います。工場のストックヤードには出荷順に整理して並べ、運送会社が安全に間違いなく積めるよう管理しています。一つの部材が不足しても工事が止まることを念頭に置き、丁寧な確認と正確な搬入に努めています。

  10. 現地施工

    建設工事の現場で鉄骨の組み立て工事を行います。工務を専門とする当社スタッフが現場の指揮をとり、工事の進捗を管理。工場と連携して進捗に合わせた部材の搬入を指示し、効率的に工事を進めます。お客様のご要望によって建設重機や鳶工も手配します。